9月 11, 2019

蟠住山 龍淵寺 (愛知県日進市・寺院)【アーカイブ】

町名由来の地


【お断り】

この記事は2016年6月9日にアメーバブログに投稿したものを一部編集してアーカイブしています。現在とは周囲の状況が異なる可能性があることをご了承の上、お読みいただきます様お願い致します。




蟠住山 龍淵寺

蟠住山は、"ばんじゅうざん" と思われますが、定かではありません。
"蟠" は、"とぐろ" とも読みます。ちょっと、おどろおどろしいですね。
お寺の名前は、"りょうえんじ" と読みます。

実は、このお寺の前を毎日の様に通っているのですが、いつも門が閉まっていて、ずっと無人のお寺なのかなと思っていました。
ところが最近になって、そこから30mほど奥に別の山門 (東門) がある事が分かったのです。


山門入口
蟠住山 龍淵寺

短い坂道を上がると、その山門がありました。現在使われているのは、こちらです。
ここから道なりに約50m北に行った所に駐車場があります。

参道

山門から、緑深い小径が続いています。

境内

小径を出ると、視界が開けて広い境内に出ますが、その手前左手に、幹の太い、大きな木があります。
傍の立て看板によるとこの木は、天正元 (西暦1573) 年に、赤池城主・丹羽秀信によってこの寺が創建された時に植樹された、椎の木 (ツブラジイ) との事です。

マニ車

椎の木の向かいには小さな建物があり、それを囲む様に立つ衝立の様な物に、筒状の物が8個取り付けられています。

マニ車 (経車)
マニ車 (経車)

案内看板によると、これは マニ車 (経車) と呼ばれる物で、中にお経が入っていて、時計回りに1度回すと、お経を1巻読むのと同じ御利益があるそうです。
因みに、奥の建物はトイレみたいです(笑)

本堂
本堂

境内の一番奥に、本堂があります。
青空に、くすんだ朱の瓦屋根が映えますね。

扁額

扉には鍵がかかっている様で中には入れませんでした。
ご本尊が何かとか、全く分かりません。

仏足石
仏足石

本堂の左手の地面に、仏足石なるものがあります。
説明書きによると、古代インドでは仏像ではなく、この様な足跡などで仏の存在を象徴していたとの事。
履物を脱いで、上がっても良い様です。
やりませんでしたけど(笑)

泰安殿
泰安殿

仏足石の奥にある、泰安殿。


泰安殿

ここも、中に何が収められているのかは分かりません。

境内

境内の建物群。
結構広く、背後には墓地があり、その向こうには、平針の街並みを望む事ができます。

如意輪観音像
如意輪観音像

如意輪観音像。
文化3 (西暦1806) 年作だそうです。
このお寺は曹洞宗なので、やはり観音様を拝むんですね。
逆光だし、バチが当たりそうなので、如意輪観音の接写は止めておきました。

秋葉三尺坊のお堂
秋葉三尺坊のお堂

秋葉三尺坊のお堂。
ここから400mほど南にある 秋葉山 慈眼寺 を建てた方ですね。
このお寺とも関係あるのでしょうか?

七福神
七福神

七福神の石碑、というか、レリーフがあります。
左から、毘沙門天 (武勇・守護) • 惠比須 (商業) • 寿老人 (長寿)d • 大黒天 (農業) • 弁財天 (学問・芸能) • 布袋尊 (子宝・繁栄) • 福禄寿 (財宝・健康)

赤池 地名発祥の地の碑
赤池 地名発祥の地の碑

境内の旧山門付近に、「赤池 地名発祥地」という石碑があります。
それによると、天文元 (西暦1532) 年頃、蟠住山の西の崖下に泉が湧出し、清浄で眼病に効いたので、閼伽水 (あかみず・功徳水) と呼ばれ、それがやがて池となり、閼伽池 (あかいけ) と呼ばれたのが、現在の赤池町の名前の由来になったという事です。


旧山門
旧山門

こちらが、旧山門。
左手すぐ近くに、境内に入って最初に紹介した、スダジイがあります。
これで、境内を一周しました。

旧山門
旧山門 (外から)

境内を出て、旧山門を外側から。
"入口は東門" との案内がありますが、お盆などの人出が多い時期は解放されている事があります。

旧山門を坂の下から

旧山門に登って行く坂の入口。
いつも、ここを通っていたので、無人のお寺かと思っていた訳です。
東門は、ここから右手へ30mの所に登り口があります。

金毘羅社
金毘羅社

旧山門の外側、左奥にある木立の中に、小さな金毘羅さんの祠が祀られています。
金毘羅さんの由来についても解説の看板があり、それによると、インドのクンピーラ (神格化されたワニ) が、仏教伝来と共に日本に伝わったものだそうです。
総本社はもちろん、香川県琴平町の金刀比羅宮です。

石碑

また、旧参道入口の左手には、碑文が読めないので由来は不明ですが、大きな石碑があり、傾斜地に細い坂道が造られ、狭いながらも庭の様になっています。

石橋

ちょっと分かりづらいですが、細道の途中に石橋があったり、結構凝った造りになっています。


【住所】愛知県日進市赤池町西組 110


龍淵寺の隣にキリスト教の教会があり、その向こう側の細い路地に沿って繁盛川という小さな川が流れていますが、そこの川を挟んで教会側が日進市赤池町、反対側が名古屋市天白区です。





それでは、また次回もよろしくお願いいたします。


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