9月 06, 2019

秋葉山 慈眼寺 (名古屋市天白区・寺院)【アーカイブ】

丘の上の静かな森


【お断り】

この記事は2016年2月20日にアメーバブログに投稿したもののアーカイブです。現在とは周囲の状況が異なる可能性がある事をご理解の上お読みいただきます様お願い致します。




先日、地元・平針にあるお寺の境内を散策してきました。
秋葉山 慈眼寺 (あきばさん じげんじ) という曹洞宗のお寺で、平針の氏神様である 針名神社 の北隣に位置する小高い丘の上にあります。
名古屋市教育委員会作成の案内文によると、大同4 (西暦809) 年に京都御所が炎上した際、鎮火祈願を行った遠州秋葉山の三尺坊尊が、帰りにこの地に立ち寄って創建。永禄3 (同1560) 年に織田信長が桶狭間の戰いの戦勝祈願をここで行い、見事成就したため、三尺坊尊の像を寄進したとの事。
幕末から明治にかけては、修験霊場としても信仰されたそうです。

とてもよく晴れた、平日の昼近くでした。

南側の参道入口
秋葉山 慈眼寺

南側の参道入口です。
この位置から見て背後には、針名神社の車両お祓いの入口があり、なだらかな坂道の右側は墓地、左側は駐車場になっています。

徳叉迦龍王
徳叉迦龍王

参道の途中、左に逸れる小道に入って行くと、このお堂があります。
鍵が掛かっていて中には入れませんが、ガラス窓越しに、蛇石が祀られているのが見えました。
扉の横に、御真言 が書かれた板が貼り付けられています。

徳叉迦龍王の御真言】「おん・めきしゃに・そわか」

御真言とは、仏様のお言葉を、お経の様に漢字に訳すのではなく、原典であるサンスクリット語の発音をカナで表したもの、という事になる筈です。

階段

参道に戻って更に登って行くと広場に出ます。
更に上に向かう道は、左側が急な階段、右側がなだらかなスロープになっています。

急な方の階段

階段の先に、本堂らしき建物の屋根が見えます

本堂
本堂
そして頂上に到着!
こちらが本堂です。
本堂に祀られているのは、秋葉三尺坊大権現 と 毘沙門天 

【秋葉三尺坊大権現の御真言】「おん・ひらひら・けんぴら・けんのう・そわか」

【毘沙門天の御真言】「おん・べい・しらまんだや・そわか」

権現様は、インド由来ではない日本独自の仏様のはずなので、御真言というのは先ほどの説明と矛盾していますが、ちょっとよく分かりません。
それよりも、権現様は御嶽神社の御祭神でもあり、入口の案内看板にも"御嶽神社"の名前があったので、こちらのお寺は隣の針名神社よりも、ここから700m程北西にある小さな 御嶽神社 と関係がある様ですね。ここが修験霊場とされた所以でしょうか。

本堂

本堂の中を透かし見ると、金色の狛犬が見えます。

本堂の中の太鼓
太鼓

左手に大太鼓が鎮座しています。
「本年は、まめで、くろじになるよう、大たいこを三回打って、黒豆を自分の年の数だけ祈念して、三宝へうつして下さい。」と案内が書いてあり、手前に、バチと黒豆が用意されていました。

聖観世音菩薩と十一面観世音菩薩
聖観世音菩薩十一面観世音菩薩

本堂に向かって右手にあるお堂に祀られているのは、聖観世音菩薩 と 十一面観世音菩薩 

聖観世音菩薩の御真言】「おん・あろりきや・そわか」

十一面観世音菩薩の御真言「おん・まか・きやろにきや・そわか」


四角い太鼓
四角い太鼓

こちらの正面右手には、他では見た事が無い、四角い太鼓があります。
御利益は、「家の四隅を払って、福は内、鬼は外。厄よけ・入学成就・家内安全・身体健全・交通安全・七難即滅・七福即生を祈念して、たいこを三回打って福豆自分の年の数だけ、三宝へうつして下さい」との事。
こちらは、バチとお賽銭がありました。

八代龍王
八代龍王

そのまた右隣の小さなお堂は、八代龍王 を祀っています。

八代龍王の御真言】「なうまく・さんまんだ・ぼだなん・なんだや・そわか」


八代龍王

こちらの建物は傷みが酷く、近づき過ぎないよう、注意書きがありました。

ここで背後を見ると、「奥之院 大日大聖不動明王 →」の看板が目に入りました。
ワクワクしながら矢印の通り進んで行くと、

大天宮小天宮七十五善神
大天宮小天宮七十五善神

まずこのお堂があります。
こちらに祀られているのは、大天宮小天宮七十五善神 
こちらは、説明や御真言などはありませんでした。

更に道なりに奥へ進んで行くと、

奥の森

ご神木のある静かな森があり、その奥にひっそりとお堂が建っているのが見えてきます。

不動明王
不動明王

こちらが、不動明王 を祀るお堂。

【不動明王の御真言】「なうまく・さんまんだば・ざら・だーかん」

住宅地の中の小さな丘ですが、沢山の樹木に囲まれているという事もあり、静謐で心休まる場所でした。

帰りは、なだらかなスロープで中腹の広場まで戻り、往路とは違う参道を下りてみます。

北側の参道入口

丘の西側にある、車での参拝用の参道を下りて行くと、慈眼寺のものと針名神社のものと二つの碑が道を隔てて立っていました。
平針駅からは、こちらの入口の方が近いです。

寒さが少し温んだ、青空の眩しい日の、昼のひと時でした。


境内の花


秋葉山 慈眼寺

【住所】名古屋市天白区天白町大字平針大根ケ越 206

  注) 大根は "だいこん" ではなく "おおね" です、念の為。




それでは、今回はこの辺で。
また次回もよろしくお願い致します。


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