3月 09, 2018

GarageBand で曲作り【10】Drivin' Through the Night

GarageBand の編集機能を使う


iPhoneのアプリを使って自作した曲を自分で解説&宣伝するブログ、お久しぶりです。
最近、新しい曲を作る方に力を注いでいて、ブログでの解説に手が回っていませんでした。
久々の今回は、前回の曲 Noodles dub をリメイクした曲です。
Noodles dub は、ラーメン福 のラーメンを食べる約1分半の動画の為に作った短いレゲエナンバーでしたが、今回は GarageBand に残っていたデータを元に、約7分の曲に作り変えてみました。


因みに、元の Noodles dub は、こちらです。


お腹空きませんでしたか?(笑)
この動画は多分、ラーメン関係の動画の関連動画としてちょくちょく再生されているみたいで、僕が作った動画の中では結構再生回数が上がっています。
音楽なんて関係無いですね(苦笑)

因みに Noodles dub の事を書いたブログは → こちら (2018年2月7日)

この2つの曲を続けて聴くと、違いは一聴瞭然 (?) だと思いますが、その原因は後半で説明するとして、取り敢えず曲の構成と使用した音から説明していこうと思います。

最初の2枚のスクショが、1曲丸ごとのデータ画面です。
今回は8トラックなので2枚になりましたが、1枚目の5段目と2枚目の1段目は、表示の関係でダブっていますのでご注意ください。

画面表示1枚目の1段目は P-Bass
多分、フェンダーのプレシジョンベースの事だと思いますが、スタンダードなボンボンという感じの、フィンガーピッキングの音です。

1枚目の2段目は SoCal
これもスタンダードな、いつも使っている生のドラムサウンドです。

1枚目の3段目は Grand Piano
名前の通り、グランドピアノの音です。レゲエの後ノリのリズムは、このピアノでやっています。

1枚目の4段目は Brass Ensemble 。以前も別の曲で使いましたが、ホーンセクションのサウンドを出しています。この音は KEYBOARDその他のサウンド の中の Other にあり、キーボードで操作します。

1枚目の5段目(2枚目の1段目と同じ)は、1枚目の3段目と同じ Grand Piano ですが、こちらはダブのパート様にリバーブとディレイを深めに掛けています。従って、ダブパートではない部分でたまにディレイをかけたピアノを差し込んでいる部分はありますが、2つのピアノが同時に鳴っている部分はありません。

画面表示2枚目の2段目は、同じくダブバージョンの SoCal
こちらはピアノとは違い、ノーマルとダブ、両方のドラムが同時に鳴っている事があります。ただし、スネアだけダブで後はノーマルとか、シンバルだけダブとか、そういった感じで分かれています。

2枚目の3段目は Blass Ensemble のダブバージョン。
これはピアノと同じく、ノーマルとダブのパートをはっきりと分けています。ノーマルパートでは、のんびりした主旋律のパターンの繰り返しのみで単調な感じですが、ダブパートでは結構気儘に弾いています。
僕はラッパは吹いた事が無いので奏法など良く分からず、しかもこれは鍵盤操作なので、実際のホーンセクションでは有り得ない様なメロディーラインになっているかも知れません。

2枚目の4段目は Arp Animations というシンセサイザーの音です。アープは昔からあるシンセサイザーのメーカーの事だと思いますが、アニメーションというネーミングの意味は分かりません。
曲が始まってすぐに入る高い音も、中間部のチョロッとした短い音や後半の低音も、全部この音です。音の揺れのピッチは、曲のテンポに自動的に同期しています。



画面表示こちらの2枚のスクショが、この曲の2セクション目。
1セクション目はベース → ピアノ → シンセ → ドラムの順で入るイントロ部分で、この2セクションから実際に曲に入ります。
画面表示ダブのパートは1セクション目のピアノの最後に一瞬だけ入りますが、2セクション目はありません。従って、ダブの3パートはガラ空きで、その下の、ひとつの音をずっと鳴らしているだけのシンセが単純な1本線で表示されています。
曲調は至極単調で、平和な雰囲気です。
基本的には元の Noodles dub を使っていますが、曲の最初の入り方を変えたり、ホーンセクションを曲の最初の方では少し簡素化して、終盤では逆に厚めにしたりしています。
シンセは、そもそもは入っていなかったのですが、今回作り直すにあたって何かアクセントのある音を入れたいと思い、入れてみました。




画面表示代わってこちらは曲の終盤。
ホーンセクションの即興が入る部分のダブパートの3トラックとシンセのパートです。
表示を見る限り音が少ない様に感じますが、ピアノとドラムとホーンセクションの3っつともディレイが掛かっていますので、結構ワーンワーンと響いています。
シンセもイントロの高音から低音に変わり、スピード感もアップして全体的にヘビーな感じになっています。
もはやレゲエではなくなってしまっているかも。
この後で再び主旋律が戻って来て、ドラマティックな (笑) エンディングを迎えます。


さて、今回の Drivin' Through the Night が、元の Noodles dub と大きく違う点ですが、実は今までの曲では全くやっていなかった「音の編集」をしています。
GarageBand で曲を作っていて以前から思っていた事ですが、自分で演奏した通りに音が入っていなかったり、入っていたはずの音がズレていたりという事が度々ありました。
勿論、僕の演奏が下手で上手くいかなかった事も多くありましたが、それだけではなく、機能的にちょっと脆い所があるみたいで(上手く説明できませんが)、よく曲作りが滞ってしまっていました。
それで今回、編集という機能がある事に気付いて試しに使ってみたのですが、これがとても便利で、それ以降は編集しないではいられないくらいになっています。

では、先ほどの2セクション目を例に、操作方法を説明していきましょう。

画面表示

 ドラムの音を編集したい場合、ドラムの表示部分をタップします。タップした部分だけが明るくなります。その状態で同じ部分をもう一度タップすると、カット/コピー/削除/... などと書かれた、PCでいうダイアログの様な表示が現れます。その中で「編集」の部分をタップします。
iPhoneを使い慣れた人なら慣れているかも知れませんが、変なところをタップしてしまうとややこしい事になってしまうので十分に気を付けてください。「カット」ならすぐに「ペースト」を押せば救出できますが、「削除」を押すともう泣くしかありません。

画面表示

「編集」をタップすると、こんな画面になります。
これは、バスドラムやスネア、リムショット、ハイハットのオープン/クローズなど、ドラムの各音と、それが入るタイミングが表示されています。
この画面は、写真やウェブ画面等と同じ要領で拡大する事が出来ます。
因みに緑の点をタップすると、その音が出ます。

画面表示

これが拡大した画面。
写真を拡大したのではなく、画面を拡大してスクショしたものです。一応、念の為。
光っているパートは、下からバスドラム、スネア(リムショット)、タム(小)、ハイハット(クローズ)です。

画面表示

例えば、左端のタムをタップしてみると、その部分が点灯して音が出ます。もう一度タップすると、カット/コピー/削除/Velocity と書かれたダイアログが出ます。
カット をタップすると、その音が消えます。再び画面をタップすると、縦線のカーソル(写真では左端に寄っている)の付近にペーストという表示が現れ、ペーストをタップすると、そこにカットした音が表示されます。つまり、音をそこに移動する事が出来ます。
コピー をタップすると元の音は消えずに、先ほどと同じ作業で別の場所にもその音を作ることが出来ます。
削除 をタップすると、その音は消えてしまいます。
Velocity をタップすると、次の様な表示が現れます。

画面表示

これはボリュームになっていて、白い〇を動かす事によって、その音の音量が変えられます。つまり個別の音ごとに音量調節が出来るという事で、これを細かく調節する事により、パートごとのフェードイン/フェードアウトが可能になります。
Velocity とは速度という意味の言葉ですが、それがなぜ音量調節になるのかは分かりません。

この様な編集機能を使えば、各パートの1音1音に至るまでタイミングの補正や音量の調節が可能になります。
また、ハイハットの16連符といった手打ちではかなり無理のある音もコピペで入れられるので、曲の完成度やリアリティをより高めることが出来ます。
実際、これ以降に作った曲ではかなり編集機能を多用していて、自分では全く弾いていない演奏も入れる様になっています。
良い事なのか悪い事なのか、今のところ分かりませんが。


ここからはアートワークの話を少し。

アイコン

これが Drivin' Through the Night のアイコンです。
動画の画像と同じく、PC画面に映っている適当な動画を、iPhoneのカメラを使ってアップで撮っただけのものですが、結構面白い絵だったので使ってみました。
一応、曲のタイトルに合わせて朝焼けっぽい、赤に近いオレンジ色というテーマはあります。
しかしこれ、著作権上はどうなんでしょう?
もはや何の動画だったか、記憶にありませんが(笑)​

次回からの2曲は、かなりロック色が強いです。
既に YouTube にはアップしていますが、要するに僕が文章を書く気力が湧くかどうかだけなのです。
まあ、曲の出来や好き嫌いはともかく、GarageBand の取り扱い方で何か役に立つアイデアが提供出来ればと思っています。

では、今回はこの辺で。
また次回もよろしくお願い致します。


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