のんびり一周してみました
大阪旅行の目玉、と言っても、三日目にホテルをチェックアウトしてから夕方の新幹線の時間まで何をするか?となってから思い付きで決めたイベントでしたが、これが意外と面白かったんです。
僕は元々古墳が好きで (全然詳しくはないですが...) 、昔、奈良の明日香村やその周辺の古墳巡りをした事があるんですが、その当時を思い出して、我が国最大、というか、敷地面積ではあのピラミッドをも超えるという仁徳天皇陵を見に行こうという事になりました。
しかも、世界文化遺産に指定されたばかりという旬のスポットで、妻も意外と乗り気 (笑)
仁徳天皇 百舌鳥耳原中陵 拝所 |
神社みたい、というか神社そのものですね。
昔、明日香周辺で見た天皇陵もだいたいこんな感じでした。ただ、さすがにこちらは結構観光客が来ていますね。
昔、一度だけ古事記を端から端まで読んだことがあります。勿論、全部意味が分かって読んだ訳ではありませんが。
有名な日本列島を作る話やイザナギ・イザナミの話など、いわゆる神話の後で、歴代天皇の即位された年や在位年数、皇居と祀られた場所、その時代のエピソードなどの記述が延々と続くのですが、その中で仁徳天皇が在位された年代のスペースが、他の天皇に関する記述に比べてやたら多かったのを憶えています。きっと歴代天皇の中でも何か特別な方なのかなと。
その事も含めて、ワクワクしながら電車を乗り継ぎ...
JR阪和線の百舌鳥駅に到着。
古墳自体には手前の三国ヶ丘駅も近く、南海電車の南海高野線も通っていますが、拝所に行くなら百舌鳥駅下車が便利。
しかし小さくて地味な駅ですね (苦笑)
世界遺産登録の貼紙。
この先、世界中から観光客が訪れそうですが、こんな駅で大丈夫なのかな?と心配になります。
しかも下り線のホームは無人で、何かあったらインターホンでセンターみたいなところと話をしなければなりません。
収塚古墳 |
駅を出て踏切を渡り、ファミリーマートで飲み物を買って古墳の方向に向かいます。
仁徳天皇陵の周辺には無数の中規模・小規模の墳墓がありますが、最初に通り掛るのが、もず公園にある収塚古墳 (おさめづかこふん) 。公園の木々の中に鎮座されています。
この様な、大きな古墳の周辺にある小さな古墳は「陪塚 (ばいちょう、または、ばいづか)」と呼ばれています。
踏切近くの住宅地の中にもう一つ、こんもりとした山が見えたのですが、取り敢えず仁徳天皇陵を目指そうという事でパス。
後でグーグルマップを見て確認したら、長塚古墳という、これも結構形が整った前方後円墳でした。自分家のすぐ裏手に古墳がある暮らしというのもすごいですね。
観光バスで行った場合は多分、拝所 (冒頭の写真の様な場所) の近くに着くので、仁徳天皇陵の説明書きを先ず目にする事が出来ると思います。
拝所正面に当たる場所の、三重目の外豪のすぐ外側にあります。
日本語 |
正式名称は「仁徳天皇 百舌鳥耳原中陵 (もずみみはらなかのみささぎ)」。
名称の由来が書かれています。結構グロい話です。
英語 |
英語版もあります。
仁徳天皇陵と陪塚の1/250模型 |
そこから拝所に向かって右側に少し外れた所に、この様な物もありました。
250分の1の石製の模型です。
仁徳天皇陵の周りに陪塚も彫り込まれています。
その説明書き。
周辺の地図。
夥しい数の古墳が点在しています。全部見るのは、一日では無理ですね。
拝所はこんな感じです。
休日はもっと人出があるかと思いますが。
ボランティアなのか案内のおじいちゃんがいて、案内してもらいがてら珍しく夫婦の記念写真を撮ってもらいました。
外豪を越えて柵まで近寄っていくと、由緒書の様なものが....。
注意書き |
いや、注意書きでした。
手水舎的な物も。
これ以上は近づけない場所まで寄ってみました。
遠いですが、まあ、"御神体" はそのまた数百m先なので...。
黒い欄干のある所が二重目の外豪に架かる橋で、もちろんこれは渡れません。
そして、鳥居とその向こうに見える天皇陵との間に、一番内側の広い豪があります。
という訳で、拝所から外豪沿いに時計回りに1周してみました。
普通に歩いてだいたい1時間ほどの散歩コースになる様ですが、今回は妻と一緒で、妻は酸素を吸いながらなので、もっと掛かるかな。
鴨ものんびりひと休み。
狐山古墳 |
南西側の角の交差点の向こうにある陪塚のひとつ、狐山古墳。
軽く紅葉した木々に埋もれていました。
角を曲がった先にあった、由来不明のお地蔵さん。
銅亀山古墳 |
お地蔵さんの正面辺りにある陪塚のひとつ、銅亀山古墳。
その解説。
万葉歌碑 |
暫く行くと、万葉歌碑がありました。
桶の谷古墳解説 |
万葉歌碑を過ぎて谷に差し掛かる所の見晴らし台の様な場所に陪塚の案内板があったのですが、実は万葉歌碑のある辺りの外豪の中にある陪塚の一つ、桶の谷古墳 (ひのたにこふん) のものでした。 現地ではどこなのか良く分からなかったのですが...
桶の谷古墳 |
動画にはちゃんと写っていたのでスクショしてみました。
外豪内の左に見える半島の様に突き出た部分です。
ほとんど予備知識無くぶらぶら歩いていたので、こんな木々が茂った状態では分かりませんよね。しかも、案内板はここを過ぎた場所にあるのですから。
撮っている本人は、そこに陪塚がある事など気付いていません (苦笑)
何となく撮っていた風景写真にも偶然写っていました。
これは一旦、谷間に造られた公園まで下りてからまた上って行ったところで撮ったものです。これも桶の谷古墳ではなく外豪の水面に映る紅葉を撮っているつもりだったので、左の部分がフレームアウトしています。
そこから暫くは外豪ののどかな水面と墳丘の紅葉を眺めながら、古墳の西側を進みます。
歩いていると、その広さに圧倒されて錯覚してしまうんですが、見ているのは3重になっている豪の中の一番外側の細い豪と、鍵穴型の本体の墳墓の周りにある2重の細い墳丘の、これまた外側の細い方なんですよね。
そんな訳で、本体の仁徳天皇陵など直接見られる筈もありません。
丸保山古墳 |
そこから少し歩いた所にある工場の様な建物の向こうに見える、明らかに古墳っぽい小山。丸保山古墳という陪塚でした。
後でグーグルマップで見てみると、中規模程度の意外と大きな古墳で、入口横には神社もある様ですが、今回はずっと仁徳天皇古墳に沿ってひたすら歩いていたのでスルー。
永山古墳 |
後円部の辺りに差し掛かると、交通量の多い大阪中央環状線がかすめていて、騒がしくなります。その広い道路の向こう側に、永山古墳という陪塚が見えます。
そして、仁徳天皇陵の本体など直接見える筈もないとさっき書いたばかりですが...
後円部の頂上 |
見える場所がありました!
後円部の一番先に当たる辺りに歩道橋があり、登ってみたら後円部のてっぺんらしきものが見えました。思った以上に高いですね。
茶山古墳 |
そして、その辺りの外豪の中にも陪塚が。
といっても、木々が茂っていて、現地では良く分かりませんでしたが。
茶山古墳解説 |
茶山古墳という陪塚です。
ちょうど先端部に位置する様です。
しかし、言われてみれば何となく突き出ているかな?と言う程度なので、説明が無ければ見落としてしまいそうです。
まあ、陪塚探しはともかく、墳丘の紅葉は綺麗でした。
そしてまた少し歩を進めると...
大安寺山古墳解説 |
大安寺山古墳の解説。
こちらも現地ではよく分かりませんでしたが、撮った動画を後で見直して「あ、そういう事なんだ」という感じでした。
大安寺山古墳 |
いや、見直してみても「あ、そういう事なんだ」とは言い難いか (苦笑)
取り敢えず、そんなに知識は無くても散歩と紅葉は楽しめます (笑)
後円部が終わって東側の直線に掛かると、けたたましい車道から離れて住宅地に入って行きます。
水面に映る赤・黄・緑が綺麗。
...と思っていると...
塚廻古墳 |
左側に広がる住宅地の庭先の様な所に小山がありました。
一目見て間違い無く古墳なのですが、何となく寂しい雰囲気。
これもやはり陪塚の一つで、塚廻古墳 (つかまわりこふん) と呼ばれている様です。
本当に民家と駐車場の間に挟まれている感じで、扱いがどうも...。
一応、フェンスで囲われていますが、絶対近所のガキ共が登って遊んでる (笑)
それはともかく、良い季節に来たなぁとしみじみ思いました。
1時間以上掛けてゆっくり一周。
妻はちょっと疲れた様ですが、この後、近くにある喫茶店で美味しいプリンをいただきました。次回はその話を書きたいと思います。
では、今回の動画です。
仁徳天皇陵を拝所から一周する様子を18分近くに渡って収録しています。
BGMはオリジナルです。
いかがでしたか?
他にもジョギングやウォーキングをしている人と何度かすれ違ったので、地元では現在の皇居と同じ感覚で親しまれているみたいですね。
それでは、今回はこの辺で。
また次回もよろしくお願い致します。
YouTubeのチャンネル登録をお待ちしています。→ こちらからどうぞ
ランキングに参加しています。こちらをクリックしていただけると嬉しいです。
↓
0 件のコメント:
コメントを投稿