あくまでも “風” なので
食べ物のブログを書いている割には、かなり有名な物でも実際に食べた事が無いという料理がたくさんありまして。
それで、テレビの食べ歩き番組などで一瞬見掛けただけの料理を「ふ〜ん、こんな感じかな〜」ぐらいのノリで作ってしまう訳です。しかし、特にスパイスやハーブなんか元々詳しい方ではないし、仮に知っていたとしても実物が手元に無い場合が多いし、そうなるとかなり味が違うものが出来上がってしまう事になりますが、実物を食べた事が無いと、その違いさえも分からないという始末。
パエリアも正にその一つです。
テレビなどで観た記憶では、魚介類を炒めて煮た後の汁で米を炊くというイメージですが、この “炊く” という調理法と言うか、米に対する考え方がおそらく日本とスペインでは違っていて、日本は米に水を含ませながらキッチリと水分が無くなるまで加熱する事を基本としているのに対し、スペインでは他の具材の味を吸わせながら一緒に煮るという感じに見えます。
最近、毎日の様にスペイン人がアップしているパエリア動画を観ているんですが、平たくて浅い鍋にビッシリと張り付いた米と具材をスプーンでひっぺがしながら食べていますね。これは炊き込みご飯というより、もんじゃっぽいなと思いながら観ています。
まあ、そんな勝手な想像を膨らましていたら安い鰯が手に入ったので、これで炊き込みご飯でもと思い、どうせならパエリアの真似をしてみようと始めたのが今回の料理。
鰯のパエリア風 (あくまでも “風” ) です。
鰯のパエリア風 |
こちらは盛り付けた状態です。
具材は鰯、ニンニク、ニンジン、生姜、舞茸、インゲンプチトマト、唐辛子。
味付けは赤ワイン、ブラックペッパー、自家栽培のローズマリー、塩少々。
まずは鰯。
なんか腹を見せているのが多くて見てくれは良くないですが、店頭に並んでいた中ではこれが一番内容が良さそうでした。
その年によって魚の価値は結構変動しますが、今年は鰯が安いみたいですね。
これだけ入って150円なんて。
物によりますが、1尾で100円する年だってあります。
そしてお楽しみ (?) の鰯の捌き。
パエリアは一人で食べるので、取り敢えず2尾だけ捌きました。
最初に良く洗って鱗を落とし、捌いてからは出来るだけ洗ったりしない様にします。
洗わなければならなくなる一番の原因は血ですが、心臓を潰さない様に取り除く (難しいですが) のと、エラと背骨を早く外すのが無駄な出血を防ぐコツだと思います。
オリーブオイルで具材を炒めて味付けしたら米 (今回はタイ米を使用) を加え、同量の水を注いで上に骨とはらわたを取った鰯を乗せ、蓋をして炊き込みます。
炊き上がった状態です。
炊く前と同じところに、鰯を始め全ての具材がちゃんと収まっています。
搔き混ぜました。
軽く焦げ付いているのは良いんじゃないかなと思います。
パエリアが本当はどんな米を使うのかは知りませんが、インディカ米の様に細長くはなさそうですね。今回はそのインディカ米であるタイ米を使ったので、ちょっとポロポロした感じの仕上がりになりました。
という訳で調理の模様を動画でご覧ください。
鰯を捌くところから始まります。
BGMはオリジナルです。
最初にも書きましたが、ちゃんとしたパエリアを作りたかったらちゃんとしたスペイン人の動画を観てくださいね (笑)
取り敢えずこれでも味は悪くなかったですよ。
鰯とトマトが良く合っていて、ベランダで育てて乾燥させたローズマリーも良い仕事をしていました。そして一口食べてから、一応用意しておいたレモンを搾ったんですが、これがまた風味を引き立てて更に良い!
もう少し水分を多くしてグツグツ煮る感じにした方がパエリアっぽい気がしますが、このパラパラした謎のパエリア風もなかなか。
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